現在の日本では「4世帯に1世帯」が何かしらのペットを飼っていると言われています。
ペットビジネスの裏には「ペット殺処分」の問題が常について回ります。保健所や動物愛護センターには、飼い主に捨てられた犬や猫たちが日々持ち込まれ、新しい家族を見つけられないまま命を絶たれています。
こうした現実に少しでも多くの人に関心をもってもらうため、あるNPO団体様からのご依頼でパラパラ漫画による啓発アニメーションを制作したので、記事にまとめていこうと思います。
作品のあらすじ
保健所に預けられた子犬は、迫る殺処分の日に怯えていた。そこへペット保護活動している男性と出会い、殺処分を免れる子犬。恐怖におびえる日々から解放され、徐々に元気を取り戻す子犬。その後、訓練を受けて、災害救助犬となり、活躍する日々を送る。
制作のポイント
今作では主要キャラクターの子犬の表情を特に力を入れて表現しました。命の危険に怯える表情、安心している表情、エサを食べている時の表情、救助犬として自信を持っている表情など、シーンに合わせて最適な表情を描写しました。パラパラ漫画では実写のペットよりも表情が分かりやすく表現できることが大きなメリットの一つだと、あらためて感じました。
パラパラ漫画制作を通じてペット殺処分問題を考える
このパラパラ漫画は、ただ「かわいそう」と感じてもらうだけの作品ではありません。本当に伝えたいのは、「小さな行動が、大きな命を救うことにつながる」ということです。飼う前に一度立ち止まる、身近な人に保護犬・保護猫という選択肢を伝える、SNSで啓発活動をシェアするなど、どれも難しいことではありませんが、それぞれが確実にペットの未来を変えていきます。
パラパラ漫画アニメーションの力は、言葉では届きにくい「心の奥」に触れることができる点にあります。この作品をきっかけに、ひとつでも多くの命が救われ、殺処分という言葉が過去のものになる日が来ることを願います。
パラパラ漫画制作をご検討の方へ
パラパラ漫画は言葉を使わずに視聴者の「心を動かす力」を持っています。社会問題に対しての啓発動画を検討されている方は、是非パラパラ漫画を選択肢に入れていただきたいと思います。