今回は、院内モニターやSNS広告動画として使用するための「角膜ドナー提供を呼びかける啓発動画」を制作しましたので、記事にまとめました。

視界のぼやけ、歪み等を直すには角膜移植しか根本的な治療が無いケースがあります。
移植をするためには、健康的な角膜が必要であるのことが前提であり、移植を希望している人の数だけ確保することが理想的です。

しかし、現状は提供者(ドナー)の不足が課題となっています。多くの人が「臓器提供」という言葉は知っていても、「角膜の提供」については詳しく知らないことが少なくありません。この大切なテーマを、できるだけ多くの人に“自分ごと”として感じてもらえるよう、映像の力で橋渡しすることが、今回のご依頼内容となりました。

娘が出産を控え、孫の誕生を心から喜ぶ主人公。しかし、主人公の目に不調の兆しが見られ、医師から「角膜移植しか治療法が無い」と告げられる。不安な日々を過ごす中、念願の提供者(ドナー)が現れ、治療を実施。晴れて孫の成長を自分の目で見届けることができた、というお話です。限られた時間の中でも、伝わるメッセージを凝縮し、やさしく、心に残るパラパラ漫画動画となっています。

今回の制作では専門的な話ではなく「人のストーリー」に重きを置いた展開を動画にしました。決して想像上のお話としてではなく、誰に起きてもおかしくないストーリーとすることで「自分ごと」して捉えてもらい、視聴者が行動に移す(角膜提供や登録に興味を持ってもらう)ことを目的とした設定となっています。

角膜ドナーの啓発は、単なる「知識の共有」ではなく、「誰かの人生を変える選択肢を知ってもらうこと」だと感じています。また、動画制作を通して、私自身も“人生のリレー”の重みや、角膜ドナー提供の登録を真剣に家族と考えるきっかけになりました。映像という形でそれを伝えることは、制作者として大きな責任であり、同時に貴重な機会でもあります。今回の動画がきっかけとなり、一人でも多くの方が「角膜移植」や「角膜ドナー登録」に関心を持ち、考えるきっかけになれば嬉しく思います。

今後もパラパラ漫画制作所では、医療や福祉、社会的課題など“伝えることで人を動かす”映像づくりを通じて、想いを形にするお手伝いを続けていきます。

パラパラ漫画制作所では、企業、行政機関、団体や組合に向けたパラパラ漫画動画の制作を行っています。お気軽にお問い合わせください。