今回の記事では、100年以上続く仏具・仏壇店のCMをパラパラ漫画で制作させていただく機会があったので、振り返りや作品紹介などをまとめました。

日本では古くから「仏壇」を住まいに設ける文化があり、先祖供養の象徴として一般家庭に広く普及してきました。しかし、時代が進むにつれて、「仏壇離れ」の傾向が強まってきており、現存する仏壇を処理する家庭や仏壇の設置自体を行わない家庭が増えてきました。

先祖を「供養する」という行為は、非科学的なことのように捉えられ、現代の価値観からすると受け入れられ難くなっていると思いますが、今一度、故人や先祖との繋がりについて考えていきたいものです。

去年制作したパラパラ漫画広告のテーマである「お墓・霊園」でもお墓離れについて触れましたが(記事はこちら)、仏壇のみならず故人や先祖を供養する古くからの伝統や仕来りが全体的に薄れている傾向があり、これらの問題について真剣に考えなければならないと、あらためて感じました。

仏壇離れ

このCMで登場するメインキャラクターは少年です。少年が仏壇の前で「僕は悪くないよね」とご先祖様に話しかけているとこから始まります。ある日、金魚の鱗が剥がれているのを見て、「手当をしてあげなくては!」と思い、絆創膏を貼ろうとしてしまったようです。しかし、冒頭の不満げな少年の表情をみると、この行動は最も良い選択とは言えなかったようです。そこへ父親がやってきて、仏壇の前で手を合わせている少年の頭を優しく撫で、最後に家族みんなで仏壇に手を合わせる姿が映って映像が終わります。

家族の会話やコミュニケーションの場(日常)に仏壇も存在していて、より身近に感じられるようなパラパラ漫画に仕上がっています。

家族と仏壇

今回の制作で最も印象に残っているのは、「仏壇の描写」です。パラパラ漫画は基本的に細かい描写が苦手なのですが、今作では実際の仏壇に少しでも近くなるようにかなり描き込みました。時間を多く費やしましたが、その分良い仕上がりになったと思います。100年以上続く老舗のCMとしてパラパラ漫画を採用していただき、感謝の気持ちで一杯です。

細部を描きこむ

パラパラ漫画は言葉に表しにくい「思い」を表現することに長けているアニメーションです。「人の心」にフォーカスアップしたCMを作りたい、という場合は、是非パラパラ漫画をご検討下さい。