今年に入ってからパラパラ漫画によるCMを2本制作しました。1つはデジタル作品、もう1つはアナログ作品となっていて、特にデジタル作品の方では初めての試みの部分もあったので、制作の様子について振り返っていこうと思います。
外壁・屋根の塗装会社のCMパラパラ漫画制作
1つ目は外壁・屋根の塗装業を行っているハジックペイント様のCMです(CMはこちらから視聴できます)ある家族と従業員さんが登場し、古い外壁を綺麗に仕上げるという30秒パラパラ漫画です。ポイントは家族の人がマイホームに抱く「思入れ・愛着」を「ハート」として描写して、その思いを受け取った従業員さんが塗装を行う、というメッセージを込めた点です。
作品のタッチは完全アナログです。手描き感が強く、想い・愛情などの表現においてはデジタルよりも味わい深い質感が出るので、CMコンセプトにピッタリだったのではないかと思います。久しぶりのアナログだったのですが、自分の腕は衰えておらず、今まで通りに仕上げることができ、少しホッとしました。
犯罪被害者等支援に関する告知CMパラパラ漫画制作
2つ目は「愛媛県犯罪被害者等支援条例」制定記念シンポジウム告知のCMです。「犯罪被害」というデリケートかつ社会における重要なテーマを扱う上で、色々な表現方法がある中からパラパラ漫画を選んでいただき、感謝の気持ちで一杯になりました。
私が担当したはパラパラ漫画の作画なのですが、今まで一度もやったことが無い「デジタル線画」にチャレンジしました。着色は何度もやったのですが、線画は今作が初となりました。結果としては、問題なく成功し、とても貴重な経験となりました。アナログと異なり、滲みが非常に少ないため、線がとてもクリアに見えます。CMでは短い時間で視聴者にメッセージを届けなければならないので、ビジュアルの綺麗さは重要な要素となってきます。扱うテーマに応じて、デジタルの力を使うのもすごく良いな、と感じました。
この告知動画にあるシンポジウムは8月31日開催とのことですので、ご興味がある方は是非参加をご検討下さい。
デジタル線画タッチの強化
今までの制作では、完全アナログもしくはアナログ描写・デジタル着色の手法をとっておりましたが、たまに寄せられる「完全デジタル」手法を今後強化していきたいと思っています。今回の制作経験で完全デジタルも対応できることが分かり、自信となりました。これでパラパラ漫画制作における手法を全てマスターしたと言っても過言ではない段階に来たのではないかと思います。約3年半取組み続け、技術的にも少しずつ進歩してこれたのは非常に嬉しいものがあります。今後もより良いパラパラ漫画が作れるよう、頑張っていきたいと思います。
パラパラ漫画制作を検討の方へ
パラパラ漫画制作所ではビジネスで使用できるパラパラ漫画の制作を行っています。ストーリー構成からアニメーション制作まで一括で行っていますので、お気軽にご相談下さい。