現在、日本では特殊詐欺の被害が急増しています。手口は年々巧妙になり、年齢層問わず多くの被害報告がニュースで取り上げられています。
そこでパラパラ漫画制作所では今回、東京都狛江市様の特殊詐欺対策を目的とした防犯啓発動画のアニメーション制作を担当したので、記事にまとめていこうと思います。
作品概要
新入社員として初めてもらった給料。このお金で家族にプレゼントを送ろうと考えている主人公の元に通信事業者を名乗る者から電話が来る。警官を名乗る者も登場し、慌てた主人公は苦労して得た初給料を…。
“ 自分ごと ” としてとらえる重要性
特殊詐欺の被害を防ぐためには、手口や対策を知ってもらうだけでなく、「自分にも起こるかもしれない」と感じてもらうことが大切です。
ニュースなどで特殊詐欺の被害を何度も目にしていても、どこか遠い出来事として受け止めてしまうことがあります。(私自身もそうです)
この動画で大切にしたのは、情報を説明することだけではなく、登場人物の置かれた状況や感情をストーリーとして描き、視聴者に「もし自分だったら」「もし自分の家族だったら」と想像してもらう、という点です。
特殊詐欺は、突然大きな事件として始まるのではなく、
・いつもの生活の中で電話が鳴る。
・話を聞いているうちに不安になる。
・相手の言葉を信じ、次の行動を取ろうとする。
予告なく日常生活でこのような状況に置かれたことによって「自分は引っかからない!」と思っている多くの人が被害に遭ってしまいます。
制作では、瞬間だけを切り取るのではなく、一人の人物がどのような状況に置かれ、どのような気持ちで行動するのかを意識して一本の物語としました。
手描きアニメーションの温かさ
犯罪や被害を扱う防犯啓発は、どうしても堅い印象になりやすいテーマです。一方、表現を柔らかくし過ぎれば、本当に伝えたい危機感が薄れてしまいます。
パラパラ漫画では、手描きならではの温かみを残しながら、登場人物の不安や緊張感などをストーリーの中で表現でき、実写とは異なる適度な距離感がありながら、人の感情をしっかりと表現することが可能です。
数日後、数か月後。実際に不審な電話を受けたときに、動画で見た登場人物や場面がふと頭に浮かび、
「もしかしたら特殊詐欺かもしれない―」
と一度立ち止まってもらうよう、視聴者の記憶に残すことができれば、アニメーションは単なる説明手段ではなく、人の適切な判断を後押しするきっかけになります。情報を伝えるだけではなく、物語として心・記憶に残る作品を今後も目指していきます。
被害が減ることを願って
以前見かけたニュースで、詐欺によって多額のお金を失った高齢者の方の話を聞きました。被害に遭っただけでもひどく落ち込むのにも関わらず、「何故そんな手口に引っかかったんだ!」と家族から責められ、自ら命を絶ってしまったケースでした。
犯罪を犯した者が責められるべきであって、被害者が責められるべきではありません。たかが詐欺と軽い犯罪とみなすのではなく、場合によっては大切な命にも関わる重大な犯罪としてとらえる意識が大切だと、あらためて思いました。
啓発動画のパラパラ漫画制作をご検討の方へ
パラパラ漫画制作所では、特殊詐欺などの防犯啓発をはじめ、防災、交通安全、福祉、社会課題など、自治体・企業・団体が伝えたいテーマを、ストーリーと手描きアニメーションによって形にしています。優しく温かい雰囲気・心と記憶に残る啓発動画制作をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。






