2020年1月に正式に開業し、現在(2020年6月)まで運営してきましたが、予想以上にお仕事の依頼があり、とても充実した作家ライフを送っています。半年前までサラリーマン生活をしていたことが想像出来ません(笑)。今回は、パラパラ漫画業を始めて、開業前と後で変化したことについて記していこうと思います。
「自分の為」から「人の為」に
開業前(自主制作)は、自分の好きなテーマを選び、好きな人物を登場させ、好きなストーリー展開をする…100%自分の為に描き、修正も発生しない世界でした。ところが、お客様からの依頼となると、作品の理想形はお客様の頭にあるので、理想を探る工程・形にする工程において、主軸はお客様にあります。動画の設計図である絵コンテを作る工程で修正が発生するので、予想以上に時間がかかります。この『修正』という、ストーリーをお客様の理想に近づける工程が、もしかしたら1番大切なことなのではないか、と最近強く感じます。
私はこの工程に多くの時間を割くよう心掛けているので、完成品を届けた際にお客様から「満足の声」をいただいていおり、「修正」に時間をかける取り組みは、今後も継続してこうと決意しました。
制作スピードが向上
お客様がパラパラ漫画動画を必要とするのは行事や仕事の場で使用するからであり、当然そこには「納期」が設定されます。中には厳しめのスケジュールで進められるケースもあり、どうしても制作スピードが求められます。少し前まで1ヵ月程度かかっていた尺の動画が、現在では1週間程で作れるようになり、確実に制作スピードが向上していることを実感しています。
自分に何が起きているかハッキリ分かっていませんが、これは仕事の中でしか得られない力であり、このような機会が与えられたことは感謝の念しかありません。
お客様に関わる視聴者の存在
制作した動画は、お客様が見せたい相手が必ず存在することも大きな変化の一つでした。自主制作で作った動画を配信する時に、ターゲットの視聴者等想定しないので…。
「視聴者にうまく伝えられるか」がとても重要なことで、絵コンテから動画完成まで常に意識しなければなりません。共感しやすさ、分かりやすさ(ストーリー性・ビジュアル)を伴う動画作りは私が持っていない技術を要することもあり、パラパラ漫画作家としてレベルアップできる非常に良い経験をさせてもらってます。
まとめ
開業してまだ6ヵ月程ですが、パラパラ漫画作家として全体的にレベルアップしているなと感じる瞬間が多いです。この先1年、2年と積み重ねた結果、自分自身がどう変化し、作品の質がどう向上していくのか、とても楽しみです。そんな思いを抱きながら、今日も1枚1枚地道に積み重ねていこうと思います。(半年で制作したパラパラ漫画の原稿1064枚)